円形脱毛症や全頭脱毛症等で髪の毛が抜ける原因

円形脱毛症や全頭脱毛症等で髪の毛が抜ける原因

昨日、テレビで自分で髪を抜いてしまうクセがある女性が数々の苦労を乗り越え現在はスキンヘッドにそり全頭型のウィッグをかぶって生活しているというのがありましたね。

個人的には、テレビやNewsでとりあげられることで学校や職場でその話題になったら嫌だなと・・・

それが怖いというかちょっと不安だなと感じました。

ですが、取り上げられることで、いい影響もあると思います。
それぞれに深い苦しみや葛藤があるのだと理解できます。


私はもうアラフォーですし、仕事もウィッグでも全く影響ないのですが、学生さん特に小学生・中学生の脱毛症の子には辛かったのではないかと思います。

自分を強くもって、自分を大切にしてください

いきなりなんやねん?!っていう(笑)
はい、本題へ。

わたしは小学校の頃に脱毛症デビューを果たし、大学生くらいで髪の毛が全部抜けウィッグをかぶるようになりました。

もう20年くらいになるのですが、わたしの個人的な感覚では最近脱毛症の人が増えている気がします。みなさんはどう感じますか?

アレルギー科の病院の門前薬局で働いていたからかもしれませんが、アトピー性皮膚炎の患者さんも増えているように感じています。アトピーと脱毛症は関係が深いそうなので、脱毛症の方も増加傾向なのかな?

そこで、今回は脱毛症で髪の毛が抜ける原因について考えていこうと思います。
今回のコンテンツはこちらの内容となります。

脱毛症の原因

脱毛の原因は実に様々。抗がん剤・その他の薬の副作用や基礎疾患による脱毛、産後の脱毛、先天性・遺伝性の脱毛。いろんな原因があります。
今回とりあげるのは、基礎疾患や服用している薬もなく心当たりがない脱毛症。
”なんで急に髪が抜けるの?!”という脱毛症についてです。

脱毛症の原因は今も解明されていません。
現在は自己免疫疾患説が一番有力だとされています。

脱毛症はストレスが原因ではない?!

私が小学生ではじめて脱毛症になった頃は、「脱毛症=ストレス」だと思われていました。それが常識的な感じでw少なくとも私の家族はそう思っていました。なので、はじめは近所の小児科にいって皮膚科を紹介されたのですが心療内科にも行くように言われました。

ちょうど中学受験のための勉強をしていたので
・勉強がストレスなんじゃないか?
・受験が本当は嫌なんじゃないか?って色々心配されました。

勉強も好きでしたし、受験も自分がのぞんだことだったのでストレスとは感じてなかったんですけどね。まだ小学生だったので、自覚してなかっただけかもしれませんけど。

考えても答えがでるはずもなく、どんどん抜けて毎朝枕は髪の毛まみれ。もう意味がわかりませんでした。

この時は円形ではなく全体的に抜けたので、ある一部分だけハゲるとかではなくちょっと毛量減ったかな?程度でした。

何がよかったのかわかりませんが、皮膚科でもらったフロジン液とか塗ってたら知らない間に抜け毛が止まり、全部抜ける前に一旦落ち着きました。まぁ、すぐ円形脱毛症が始まりましたけどね(笑)

冒頭のとおり、今は脱毛症は自己免疫疾患が原因だと言われていますが、その自己免疫疾患が起こるのは何故かというのはまだ解明していません。

ストレスや他の何かがきっかけとなって、自己免疫疾患を起こしていったということも考えられると思います。何かが引き金となり自己免疫疾患を起こしその結果、脱毛という症状がでているのではないかという説です。

自己免疫疾患が原因とされている病気は脱毛症以外にもたくさんあります。(長くなるので、ここでは広げませんが・・・)

自己免疫疾患って何だろう?

では、その自己免疫疾患とは何でしょうか。

自己免疫疾患(じこめんえきしっかん、英:Autoimmune disease)とは、異物を認識し排除するための役割を持つ免疫系が、自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応し攻撃を加えてしまうことで症状を起こす、免疫寛容の破綻による疾患の総称。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

風邪をひいたときを思いだしてみてください。
消化のいいものを食べて、からだを休めていたら徐々に元気になっていきますよね。咳止めや解熱剤は飲むかもしれないですが、風邪を根本から治す薬は存在しないので、自分の力で治っていくんですね。

ヒトのからだはとても良くできていて、例えば細菌やウィルスがからだの中に入ってくると、その情報がどんどん広がってすぐにそれらをやっつける”チーム”が結成されます。そして、その異物を退治しようと戦うのです。

異物を認識して、それを排除する

その役割を担っているチームが免疫系というシステムです。

そして、その異物を排除するための免疫システムが、自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応し攻撃を加えてしまう状態

本来自己に対してはこの免疫システムは働かないようにプログラミングされているにも関わらず、なんらかの原因によって自己を攻撃している状態

この状態を、総称して”自己免疫疾患”と言われています。

自己免疫疾患でなぜ髪の毛が抜けちゃうの?

それでは、その”自己免疫疾患”になるとどうして髪の毛が抜けるのでしょうか。

先ほど自己免疫疾患とは誤って自分の細胞を攻撃することによって起こると説明しました。自分自身のどの部分の細胞を攻撃するかによって症状が異なり、自己免疫疾患の種類は様々です。ちょっとイメージが難しいかと思うので、具体的な自己免疫疾患の例を挙げてみます。

例)
消化器官の大腸を自己攻撃してしまうと、潰瘍性大腸炎という疾患になります。
内分泌系の甲状腺刺激ホルモン受容体を自己攻撃すると、バセドウ病
同じく内分泌系のランゲルハンス島を自己攻撃すると、1型糖尿病

ちょっと、病気の名前が難しいですがこのように攻撃する細胞によって、当然症状が変わってきます。

では、脱毛症は何を攻撃してしまってるのでしょうか。

毛根の周りには免疫細胞が集まっていて、脱毛が起こっている部分では、その免疫細胞が毛根にある毛を作る細胞(毛母細胞)を攻撃してしまい、その結果脱毛しているのではないかと考えられています。

自己免疫疾患に働きかける治療

脱毛症が自己免疫疾患のひとつで、毛母細胞を攻撃することによって髪の毛が抜けてしまうというお話ししてきましたが、現在その毛母細胞への攻撃を止めさせる治療というものがあります。

それは、局所免疫療法と呼ばれるものでSADBEという試薬を使うことからSADBE療法と呼ばれ全頭型脱毛等では第一選択とされている治療があります。わたしもその治療の経験者なのですが、そのSADBE治療について説明しているページがあるのでよかったら是非ご覧ください。→「SADBE療法とは」

脱毛症治療法と医薬品

脱毛症の治療方法

現在、ガイドラインでの推奨度がBのSADBE療法がメインとなっているかもしれませんが、SADBE療法以外にもいくつか治療法がありますので、ご紹介します。

わたしが実際受けたことのある治療も含まれますの、後日各治療についてまとめていきたいと考えていますが、今回はご紹介までW

・ステロイド局所注射療法:推奨度B。小児には原則行わない。
・冷却療法(ドライアイス・液体窒素)
・紫外線療法

脱毛症の治療薬

皮膚科での治療で処方される医薬品です。飲み薬や塗り薬があります。

・フロジン液
・外用ステロイド剤(→強さ比較をまとめたページも見てね^^)
・セファランチン
・グリチロン
・内服ステロイド
・漢方薬

それぞれの薬の違いについてもまとめてみました。

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